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Tsubameyado blog -side art-

個展「切り絵幻想」:3 触れる切り絵

まずは中央のテーブルの展示作品を紹介させていただきます。

実は、今回の個展でやってみたいことがありました。
それは、

「直接、触ることのできる切り絵を展示する」

ということです。


私の切り絵は、さわれる切り絵です。

全ての線が繋がっていて、紙自体にかなり強度があるので、簡単に切り絵を持ち上げたり、触ったりすることができるのです。

しかしそのためには、作品をむき出しにして展示しなくてはいけません。
どうやってそれを実現するかがポイントでした。


やはり、全ての切り絵を触れるように展示してしまうのは(実際の作品一つ一つは可能ですが)難しいですし、
何より、作品の実物を気軽に触るのはためらわれるのではないかと思いました。


なので、今回は敢えて「触ってもらえる切り絵」を置いたのです。


それがこちらです!


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結構、変り種の作品なのではないかと思います。
でも私は、こういった遊び心が大好きなのです。

実は、こちらの作品の土台となっている白いお花が付いた台座は、8月に先述の、芳庵先生のフラワーレッスンに参加した際に製作した、サノフラワーの「リース on フレーム」です。
芳庵先生の、こちらのブログにその時の様子が掲載されております。


こちらの「リース on フレーム」のコンセプトは、
「飛び出す絵本」
とのことでした。

「フレームからお話が飛び出してくるように作ってみてください」と、何度も先生がおっしゃっていたのが印象的でした。


自分ならそこに、どんな物語を乗せるだろう。
そう考えた時、
私はさらに、そこに小さな切り絵を乗せてみたくなったのです。


円を描く、枝を思わせる爽やかなライトグリーン・・・

そこから、そのリース on フレームの世界を壊さないように、キャラクターを配してみました。




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まず、初めに女の子が出来て、

でも、何に向かって手を差し出しているのかわからない。

それはやっぱり、視線の先の桃色の花?
違うかもしれないし、そうかもしれない。

「こんなのがあったら素敵かも!」

大きい鳥、小さい鳥、バイオリン。
女の子の後ろに、プレゼントボックスと飴の包み。

プレゼントボックスって、それだけでもう、ワクワクする気がします。
飴の包みは、幸せ。
だけどそれは、すぐ後ろにあって、まだ気が付かない。



それを、こんな風に展示していました。


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「<触れる切り絵>

 切り絵はこんな風に作っています
 蝶の標本以外なら、触ってみても大丈夫です!
 自由な位置に、動かしてみてください。       」


小さな切り絵はそれぞれ透明なテグスが付いていて、ある程度可動するようにしていました。

なので開催期間中、来る度に微妙に配置が変わっていて、ある日なんか、女の子が枠から逃げ出そうとしていました!



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(テグスがちょっと、見えています。切り絵は固定せず、差し込んであるだけです)


展示にいらっしゃった方が、いきなり切り絵を今すぐ始めるのは大変かもしれませんが、
こんな形なら誰にでも、切り絵がどんなものかわかりやすく、実際に体験してもらえるのではないかと思ったのです。


やはり見ただけではなく、自分でも何か実際に参加して、一緒に楽しんで、遊んでいただきたかったのです。