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Tsubameyado blog -side art-

アートアクアリウム展2012に行って参りました

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連休中に知人の紹介で日本橋三井ホールで開催中のART AQUARIUM 2012に行って参りました。
アートアクアリウム展2012というのは、アクアリウムをアートに昇華した、金魚を使った珍しいアート展です。
ニュースや他メディアでも取り上げられているようなので、開催をご存知の方も多いかもしれません。

私はスケジュールの関係で遅い時間にしか行けなかったので、19時以降の「ナイトアクアリウム2012」のレポートになります。
 
毎日19時からはドリンク(アルコール)を片手に楽しめ、金・土・祝前の20時以降はDJ&ライブのパーティーチューンになるとのことで当日は丁度その日で、私が入った頃には既に会場はクラブ風の大音量の音楽が流れるダンスフロアになっておりました
その時間でも入場30分待ちとのことで、早い時間から大盛況のようですが遅い時間の方がより混雑するようですね。


それではレポートです。
入ってすぐ、入り口の3段水槽が目を引きました。


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Zen Aquarium(禅アクアリウム)です。
日本画に描かれる金魚の雰囲気を再現したという水槽です。
水槽を額縁に見立てているのですね。
金魚を横から見た綺麗なシルエットを楽しめます。


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こちらはKingyo Collection(金魚コレクション)とのことで、流金の水槽です。
メイン会場への通路に数々の珍種の金魚がライトアップと共に種類ごとに展示されておりました。


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右下のポニョのような顔をした金魚が一心不乱に鏡を覗き込んでいますね。


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う~ん・・・


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う~ん・・・


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ギョッ! 見ていたのか!
良い表情、ナイスショットです


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通路の上には、綺麗な明かりが燈っていました。
こちらも、ライトの色がゆるやかに変化します。


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そして、いよいよメイン会場Elegance Dance by gorgeous kingyo(華魚撩乱)です。(「繚乱」ではないのですね。)
『豪華絢爛というに相応しい無数の金魚で彩られた川の流れ』とのことです。

この金魚の量!
これだけの数の金魚の健康を保ち管理出来るのは並大抵のことではないそうです。

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こんな感じで立体的に段になっています。


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それを横から見ると、こんな赤い世界が広がっています。
赤く、赤く、ひらひらと命の輝きを軌跡にして。


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・・・実は会場の光量の関係で、ちょっと油断するとすぐにピンボケまくりの写真になってしまうのですね


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なかなかよく撮れました。


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その端に、人と大水槽の間に隠れるようにこんな小さな水槽もありました。
Andonrium(アンドンリウム)、行燈水槽です。
ストッキングのような網目模様が描かれた向こうを金魚が泳いでいます。


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そしてこちらは今回のメイン展示物の一つ、1000匹の金魚が泳ぐ世界で一番大きい金魚鉢、その名も「Oiran(花魁)」です。
『江戸の遊郭を表現し花魁とそれを目指す女たちを表現している』、とのことです。
もちろんこちらも七色に変化します。


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これを見て、あなたは何を思うでしょう?
もしかしたらそれこそが、アートなのかもしれません。


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その隣の部屋には、8mもの大投影スクリーンに錦鯉が影を落とすThe Four Seasons Aquarium(水中四季絵巻)がありました。
『錦鯉と四季という、世界に誇る日本の魅力を世界に発信する「クールジャパンアート」の極みともいえる作品』とのことです。

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鯉の後ろのスクリーンが、時間と共に移り変わり四季を映し出していました。
手前に水が張ってあって、水鏡になっていました。
先日いけばなでもこれと似た技法のことをお聞きしましたね。


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その隣の通路には、水中に差し込まれた万華鏡を覗き込める水槽がありました。


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万華鏡に金魚の赤が映りこんでいます。

でも、個人的にはこの万華鏡水槽の背景が、金魚自体がぼうっと自然に光るような色になっていて(上の写真参照)、万華鏡ばかりに気がいってしまってあまり気が付かれなさそうですが、そちらの方がすごいと思ってしまいました。


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途中の通路に金魚の描かれた浮世絵がありました。
バイオレットの照明に浮かぶ浮世絵、なかなかパンクです。


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昔の金魚売りの様子を再現した場所がありました。
風情があって落ち着きますね。
そこには鶴太郎さんの絵も飾られていました。


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その片隅にイソギンチャクと金魚の小さな水槽もありました。


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そして通路を抜けた先にあるのは今回の展示の最後の目玉、Byoburium(ビョウブリウム)、屏風水槽です。

落ちる金魚の影が綺麗な作品です。

水墨画というよりは切り絵に近い映像が、先ほどの四季絵巻のように投影されています。
本来は左右にしか動かない金魚の性質を、上下に動くようにしているとのことです。その方法は秘密のようですね。


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こんな感じの、会場全体でした。


この展示の総合プロデューサー木村英智氏は、展覧会におけるインテリア・ライティング・映像・音楽・空間構成のデザイン・監修をされているようですね。
確かに、展覧会というのは作品と共に、光と空間そのものなのかもしれません。


今回、このアートアクアリウムについて、他の方のブログ記事もいくつか拝読する機会があったのですが、それぞれが気がついた美しさが違うというのも面白いですね。
一人ひとり、同じものを撮っているはずなのに、写真の写り方は全く違いますね。写真というものの、面白いところでもあります。
何のどの部分をどのように見ているのかは、本当に人それぞれだということが写真を見ていると感じます。

「和と和風と和モチーフの違い」「江戸の【粋】」とは。
豪華絢爛ということの意味、豊かさとは何かを考えさせられる展示でした。


今月24日、連日夜23時半まで開催しているようです。
19時からはナイトアクアリウムとなり、金・土・祝前の20:00以降は日替わりのDJと生ライブが開催されているようです。

アートアクアリウム展2012
http://h-i-d.co.jp/art/


落ち着いてゆっくり金魚をご覧になりたい方は、平日のなるべく早い時間、ナイトアクアリウムでない方が良いかもしれません。
どんなものか気になられた方はいかがでしょうか。